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話したくなるひと

この人は人と接するのが上手だなぁ、と感じる方がいます。

廊下ですれ違い様に、手を降って一声かけてくれるので、そこから挨拶以上の会話が生まれます。

休み時間に一緒になると、また話しかけてくれます。話していて心地よいので、なぜなのだろうと観察してみました。

彼女の話の主語はほとんどの場合「私」ではないのです。自分について話すことは相手を疲れさせることをよく知っているのです。

かといって、誰かについての噂話をするわけでもなく、聞いた当事者が傷つくような話は絶対にしない。

小説についてだったり、バイクの免許の取り方についてであったり、アニメーションの登場人物の台詞についてだったり、服の作りについてであったり・・・実にさまざまなジャンルの話をするのです。

互いに自分について話すことなく会話を成立させることができるので、「その話は前に聞いた」ということもない。ひとは自分について語るときに、何度も同じ事を繰返し話しがちだと彼女は知っているのでしょう。

だからなのか、彼女のまわりには男女問わずひとが集まり、中には寡黙であまり話さない人までもが彼女に声をかけています。

しかし、彼女は自分は人見知りで話ができる相手がいないと思い込んでいるのです。

もう少し観察をして、真似できそうなところは真似してみようと思います。