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アメリカはまだ北朝鮮を攻撃しないだろうが、これは絶対的ではない。まだやらないだろうが、いつかやるかも知れない。

 アメリカの対北朝鮮軍事攻撃。

「まだやらない」だろう。

 というのは、一般論として、ほんとうに「やる」のなら、

必要かつ十分、いや十二分の攻撃態勢──つまり多数の兵力──を整えてから、

「やる」はずで、現在まだそこまでの準備に至っていないからである。

 空母だと少なくとも二つ、できれば三つの空母機動部隊が黄海日本海に展開すべきであるが、いまの態勢はそれとはほど遠い。

 カール・ビンソンは想像とは違いまだ南シナ海だった。

そして横須賀を母港とするドナルド・レーガンはまだ整備が完全に終わっていないようである。

 「しかし」である。完全な準備ができていなくとも、「やる」ということもないではない。

冷戦時代、ヨーロッパ正面におけるソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍の西側への全面攻撃。これには十分の準備──弾薬、各師団の定員の充足もふくめて──が、当然の必要条件であった。それが軍事戦略の基本であった。

 「しかし」である。ソ連には、完全な準備を欠いた状態での対西側攻撃というもう一つの軍事戦略をもオプションとして持っていた。

 

  アメリカの対北朝鮮軍事攻撃。

「まだやらない」だろうとは思うが、これは絶対的ではない。

 そして今は「まだやらない」にしても、近い将来は「やる」かもしれない。